【中古】 Giulini: Great Symphonies, Concertos & Choral Works 【CD】

¥15,400

状態可状態詳細BOX仕様、ブックレット付きコメント22枚組, 盤質A~AB(ほぼA,キズ微小), BOXシュリンク付中古商品のご購入について※中古商品の状態、仕様、内容等に関するお問い合わせはお受けできません※中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません>>その他注意事項(必ずご確認ください)出荷目安の詳細はこちら商品説明(こちらは新品の商品説明となります。
参考として下さいませ。
中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。
)カルロ・マリア・ジュリーニザ・コンプリート・ソニー・レコーディングス2005年6月に亡くなったイタリアの名匠カルロ・マリア・ジュリーニ(1914〜2005)の生誕100年を記念して、彼が1989年から1994年にかけてソニークラシカルに残した全録音をCD22枚組のボックセットに集大成。
各ディスクは見開きの2枚入り紙ジャケットに封入のうえ、クラムシェル・タイプのボックスに収納される予定です。
箱の外寸は135mm x 95mm x 135mm、40ページの欧文解説書が付属します。
ジュリーニは、1970年代から長年録音してきたドイツ・グラモフォンを離れ、先に同社からSONYに移っていたプロデューサーのギュンター・ブレーストの招きでソニークラシカルに移籍、その音楽の最後の輝きを22枚分のディスクに刻み込みました。
 ちょうど病気でイタリアを離れられない夫人のそばに出来るだけ長くいるために、ジュリーニは指揮活動をヨーロッパ内に限定していた時期に当たります。
 遅めのテンポで大きなスケールで作品を描き出すその高貴で真摯な音楽づくりはますます深まりを見せ、しなやかで厚みのあるオーケストラ・サウンドは、まさにジュリーニにしかできない法悦境を描き出していました。
 共演オーケストラは、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、そして旧知のフィルハーモニア管に加えて、それまでジュリーニのディスコグラフィにはなかったロイヤル・コンセルトヘボウ管、バイエルン放送交響楽団との録音も登場して評判となり、さらにミラノ・スカラ座フィルとのベートーヴェン・チクルスは、第9番が未録音とはいえ、ベートーヴェンの交響曲録音には慎重だったジュリーニによる大プロジェクトとして話題になりました。
【Disc1〜3】モーツァルト:後期交響曲集、レクィエムジュリーニは名門オーケストラ、ベルリン・フィルを振って、後期三大交響曲に加え、木管楽器のための協奏交響曲(真作かどうかは疑問視されている作品だが、あふれるような美しいメロディの魅力はやはり抗いがたいものがあります)というモーツァルト作品を4曲録音しました。
ベルリン・フィルの首席奏者たちとのアンサンブルで生み出される美しくも恰幅の大きな響きが新鮮さをかもし出すジュリーニのモーツァルトです。
カラヤン時代から録音会場として知られるイエス・キリスト教会の魅力的な響きも聴きものです。
ジュリーニの愛奏曲『レクィエム』は1978年のEMI録音以来の再録音で、そのときと同じフィルハーモニア管を指揮して改めて世に問うたのが当録音です。
ジュリーニらしいゆっくりとしたテンポによる演奏であるものの、そこに重苦しさはなく、不思議なくらいの軽みが感じられます。
フレッシュな独唱陣の助けもあり、ここにはまさに『モーツァルトの音楽』以外のなにものもないと感じさせる名演奏です。
【Disc4〜9】ベートーヴェン:交響曲第1番〜第8番、ヴァイオリン協奏曲ジュリーニは、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団と第1番&第7番のディスクを皮切りにベートーヴェンの交響曲全曲録音を開始しました。
残念ながら『第九』の録音がなされず、全集完成はなりませんでしたが、慎重派で知られるジュリーニの長い盤暦の中で、ベートーヴェンの交響曲がこれだけまとまって録音されたことはなく、非常に貴重なディスクということができます。
いずれもジュリーニならではの隙のない解釈、イタリアのオーケストラの歌謡性あふれる演奏、いずれをとってもユニークかつ正統的なベートーヴェンとなっています。
ジュリーニのソニークラシカル録音の白眉の一つ。
【Disc10〜13】シューベルト:交響曲第4番『悲劇的』、第8番『未完成』、第9番『グレート』、ミサ曲第6番、シューマン:ピアノ協奏曲ジュリーニはかつて70年代にシカゴ交響楽団を指揮してシューベルトの『悲劇的』『未完成』『ザ・グレイト』をレコーディングしており、それらも世評の高い名演でしたが(『未完成』にはEMIへの61年録音もあり)、93年から95年にかけて実現したバイエルン放送交響楽団とのライヴ録音では、シカゴとの録音できかれた明快な構築性よりも、よりロマンティックで情感あふれる解釈を聴くことができます。
中でも『ザ・グレイト』の第1楽章主部のレガートによる個性的な奏法はジュリーニの魅力ここに極まれり、という趣があります。
シューベルトが死の年に書いた最後のミサ曲第6番はジュリーニにとって唯一の録音で、彼らしい崇高な祈りをもって歌い上げられています。
この曲の真価を掘り下げた名演として、長く語り継がれる名演奏と言えましょう。
キーシン、ウィーン・フィルとのシューマンは、美しい歌謡性が見事。
【Disc14〜17】ドヴォルザーク:交響曲第7番〜第9番、フランス音楽集ジュリーニはソニークラシカルに名門オーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して、90年代はじめにドヴォルザークの後期の三大交響曲を相次いで録音しました。
第8番は、ジュリーニとコンセルトヘボウの初録音となった記念碑的な1枚です。
その名声とキャリアの割に録音の数は決して多くはなかった巨匠ですが、ドヴォルザークは長年の愛奏曲で、第7番は2度目、第8番と第9番にいたっては3度目の録音となる決定的な名演ぞろいです。
ラヴェルとドビュッシーの代表的な管弦楽曲における精緻な表現も聴きものです。
『海』『パヴァーヌ』『マ・メール・ロア』は3度目の録音。
【Disc18】フランク:交響曲・交響的変奏曲フランクの交響曲はこれまたジュリーニの愛奏曲で、58年(フィルハーモニア管弦楽団)、86年(ベルリン・フィル)、そして93年ウィーン・フィルとの本作と、3度にわたって録音してきました。
ジュリーニ/ウィーン・フィルの高い音楽性がフランクのこの畢生の名作を味わいゆたかに再現しています。
ライヴ録音ならではの即興性も聴きどころと言えましょう。
カップリングはフランクをはじめとするフランスものに名演を聴かせてきたクロスリーを迎えた『交響的変奏曲』。
こちらも陰影に富んだ重量級の名演。
【Disc19】ムソルグスキー:展覧会の絵、ストラヴィンスキー:火の鳥きわめて限定されたレパートリーを持っていた巨匠ジュリーニですが、それだけに一度手の内にしたレパートリーは回数を重ねるごとにその深度をきわめて行っていました。
76年のシカゴ響とのディスクに続き2度目の録音となる『展覧会の絵』、56年のフィルハーモニア、70年のシカゴ響とのディスクに続く3度目の録音となる『火の鳥』は、いずれも絢爛豪華な管弦楽の響きを楽しめるレパートリーですが、ジュリーニはここでヨーロッパのふたつの歴史あるオーケストラを縦横にあやつり、高雅で鮮烈な名演を聴かせてくれます。
【Disc20】ヴェルディ:聖歌四篇、ヴィヴァルディ:クレドイタリアの2人の大作曲家の宗教曲をカップリングしたこのアルバムは、ジュリーニの祖国イタリアの音楽への想いが込められた名盤です。
ヴィヴァルディの『クレド』は彼にとって初録音となった貴重なもので、またヴェルディの『聖歌四篇』は、62年にフィルハーモニアを振ったものがEMI盤以来の録音になります。
この録音の2年前には、同じオケ、合唱団、独唱者によってヴェルディの『レクィエム』を録音しており(DG)、これはその続編にあたるものと言えましょう。
ヴェルディ最晩年のこの作品に寄せる巨匠の共感ははかりしれないものがあります。
ヴィヴァルディはイエス・キリスト教会でのセッション録音、ヴェルディはフィルハーモニーでのライヴです。
【Disc21〜22】バッハ:ミサ曲ロ短調このJ.S.バッハの『ロ短調ミサ』は、ジュリーニが80歳にしてはじめて取り組んだことで話題を呼んだ録音です。
老巨匠のゆったりとした、かみしめるようなリズムの歩み、叙情的で神秘的な独唱、そして歓喜の声をあげる合唱の響き……そのいずれもが、ジュリーニがこの歳にしてはじめて成し得た奇跡的なJ.S.バッハの再現だったといえましょう。
バイエルン放送交響楽団の重厚な響きも、名ホールであるヘルクレスザールでのライヴ録音ということもあいまって素晴らしく熱っぽいものになっています。
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)