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）ベートーヴェン：弦楽五重奏曲集(2CD)チューリッヒ・ストリング・クインテットベートーヴェンの弦楽三重奏曲全集がスマッシュ・ヒットとなったチューリッヒ・ストリング・トリオの面々にさらに二人が加わって、今度は弦楽五重奏曲をレコーディングしてくれました。
　ベートーヴェンの弦楽五重奏曲は、弦楽三重奏曲以上にマイナーな存在ですが、親しみやすさは同様で、平明な美しさ、素朴な親しみやすさから生まれる、BGMにも使える心地よさが最大の魅力。
　ここでは、ピアノ三重奏曲第3番や、管楽八重奏曲 Op.103　演奏のチューリッヒ・ストリング・トリオは、1977年に結成された団体で、長年にわたってアーノンクールと親しい関係にあり、バッハのゴルトベルク変奏曲や、モーツァルトのK.563で見事な成果は特に際立ったものだといいます。
　メンバーのうち、ヴァイオリンとヴィオラが元チューリッヒ歌劇場管弦楽団のメンバーで、アーノンクールのもとで演奏していたことも、このグループの個性を形づくるうえで大いに影響があったことと思われます。
実際、アーノンクール自身も「彼らの演奏を聴くことは、私にとって常にとても楽しみなことである」と述べているほどで、さらにクリストフ・エッシェンバッハやジャン＝ピエール・ランパル、ニキタ・マガロフなどといった大物アーティストたちも彼らへの賛辞を惜しみません。
　そして1995年、バーゼル交響楽団のメンバーが二人加わり、チューリッヒ・ストリング・トリオから発展的に結成されたのがチューリッヒ・ストリング・クインテットで、すでに各方面から高い評価を得ています。
CD 1・弦楽五重奏曲ハ長調 Op.29[35:15]・弦楽五重奏曲ハ短調 Op.104[31:05]　(原曲：ピアノ三重奏曲第3番 Op.1-3) CD 2 ・弦楽五重奏曲 in E flat major Op.4[32:32]　(原曲：管楽八重奏曲 Op.103) ・弦楽五重奏のためのフーガ　ニ長調 Op.137[1:44]・ヴィオラとチェロのための二重奏曲変ホ長調（2つのオブリガート眼鏡付きの）WoO.32[14:10]・6つのレントラー WoO.15[4:45]チューリッヒ・ストリング・クインテット　ヴァイオリン：ボリス・リフシッツ　ヴァイオリン：マーチャス・バルタ　ヴィオラ：ズヴィ・リフシッツ　ヴィオラ：ドミニク・オステルターク　チェロ：ミカエル・ハクナザリアン二重奏演奏　ヴァイオリン：ボリス・リフシッツ　チェロ：ミカエル・ハクナザリアン　コントラバス：ヴィオレル・アレクサンドル録音：2004年11月、スイス