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）戦国時代を駆け抜けた鬼の物語。
時は戦国。
権力者である豊臣秀吉が世を去って一年余—。
人の歴史が大きく動こうとしている頃。
世に「鬼」と呼ばれる者達がいた。
世の表舞台を人々に任せ、彼らは一目を忍び、そして歴史の陰で生きていた。
主人公である涼森雪奈は、十家の鬼の頭領が属している【十鬼衆】の一員であり、その代表である八瀬姫の護衛を勤めていた。
ある日、八瀬姫は日本各地に散らばる【十鬼衆】に召集をかけ、こう言った。
「もし人間と関係を持っている者がいるなら、即刻、関わりを絶ちなさい」人間と関わりを持っているものはいないという結果に終わったが、それでも八瀬姫は鬼の一族の行く末を不安に思っていた。
そして、その翌日姫が何者かに襲われてしまう。
一命は取り留めたものの、瀕死の状態のまま姫は深い眠りに就いてしまった。
この事件をきっかけに、姫を襲った賊を捜索することになった【十鬼衆】だったが…。